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各種症例紹介
記憶障害 51才男性

8年前に次男が14歳で6年半の闘病生活後に亡くなり、郁傾向にあった。東京へ単身赴任で1年8ヶ月間行った。家族を大事にする人。初めは沈みがちに帰ってきていたが、やっと慣れてきた頃上司に突然辞められ、22時過ぎまで仕事をして多忙だった。まじめな性格なので、仕事も自炊もしていた。平成19年2月2日の23時頃に、鷲谷駅の階段で倒れ転落した。一時的に意識を失った。以後、本人は23~51歳までの記憶がない。頭が重い。人がいろいろ話してくると、気持ち悪い感じがする。疲れやすい。昭和58年当時に生きている人が、24年後の世界に来て、携帯電話の存在も使い方もわからず家族の話もわからない。見る物も「あれは何?」という感じ。タクシーの料金は高いし、切符も自分で機械で買わないと何処にも行けない。テレビ番組のお笑い物もテンポが速く、うるさく何を言っているのか早口でわからない。病院の退院の日に、初めて洗面所で自分の顔を見て、23歳でない事にビックリした。通りかかった時に知っているような気がする場所がある。

中医学的問診と治療

寒熱は普通だがクーラーはあまり好きではない、頭が重い、疲れやすい、食欲正常、便通1~2回/日で普通便~軟便、冬は乾燥肌(背中・腰・太腿)。舌淡紅、苔白黄膩。脈浮弦無力。処方 煎じ薬 

H20. 1.11
正月から何の仕事かよくわからないが、仕事をしている夢を毎日見ている。上司からもらった漢方の本が、スラスラ読める。親しみを感じる。意味がわからない所はあるが、初めてにしたらよく理解ができる。会社の人に対する話し方が、電話ではもとに戻っている。ぼうっとすると、焦点が合わない目をする事があったが、それはなくなった。12月の初めより、娘さんがいつものお父さんに近いと言っている。首から左側のしびれが気になる。早く仕事をしたい。便通は1・2回/日のバナナ便が今は3・4回/日で、食べたら出る。軟便で快便。舌苔薄黄膩。脈浮弦有力。
処方 煎じ薬

H20. 1.28 
よく夢を見るので、寝不足。会社に行く夢、仕事をしている夢などいろいろな夢を見る。スーツを着て、上司が何か喋っている。本・新聞などで世の中の事は理解し、意味はわかる。嫌な夢を見て脳がひっくり返る事はなくなった。自分らしさが出てきた。記憶は完全には戻っていない。ウイスキーの水割りとロック・日本酒1合・ビールは小缶1本を、夫婦で分けて 飲む。漢方薬が甘く感じる。妻と2人で来院した。(妻も外で働く日を増やす)車を運転していて、天六を知っている気がした。「あれ?」と思うほど。23歳までは天六を走る事はなかった。便通 2回/日(自然排便) 朝起きてからと寝る前。舌淡紅、苔薄黄。
処方 煎じ薬

H20. 2.12 
昔の2/5(火)に、小学2年の次男が白血病で入院した。6年半で亡くなっている。2人目の主治医の顔と名前を思い出し、その日の夕方に最初の主治医の顔と名前を思い出した。そこで。妻とその入院していた病院へ行った。ナースステーションから見える1・2・3番の部屋の内、2番の部屋だったのを思い出し、さらにそこへ次男の血液検査の結果を聞きに行っているシーンを思い出した。

1/28からの4・5日目から、嫌な変な夢を見なくなったし、夢も見なくなった。漢方薬の本を面白いと思い読んでいたが、この2・3日は何となく面白いと思うより、よく知っていたのではと読んでいても先が解るような気がする。頭の変なモヤモヤが取れ、この2週間の自分は、以前と違ってきていると思う。なかなか変わってこないな~と娘に言うと、「昔の父の冗談の言い方や、ツッコミ方をしているし、大きくどんどん戻ってきていると」と言われた。便通は下痢2回/日+有形便1回/日。口唇の色は小学校時代から紫で、プールもすぐに上がれと言われていた。妻によると、色はどす黒かったのが、明るくなった!との事。臍下の?血圧痛はない。舌淡紅、苔白黄膩、舌下?血あり。脈弦緩力あり。
処方 煎じ薬

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