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各種症例紹介
脳梗塞による右不全麻痺で車椅子生活  68才男性

1989123日、脳梗塞後リハビリを入院と通院で24ヶ月するも、今も右上肢は使えず車椅子生活である。通院にも疲れ鬱病になる。好きな外出もできず、リハビリも効果なく、楽しみも無いので「もう死にたい。潮時と思う。死なせてくれ」と暴れる。在宅医療を希望し200245日往診。

 中医学的考察

のぼせ・よく冷水を飲む・多汗・尿の色濃い・血圧高いと目の充血・易怒・騒ぐ(煩燥)・高血圧(いつも160/100)などから熱が強い。肝臓の熱が主で、心臓の熱もある。鬱があり、胃潰瘍で出血も少し前まであったことから、胃熱もある。右の肩と上肢は重くだるく、身体は右へ傾き、右下肢は右膝から内側へ崩れるように倒れる。脉浮弦、舌質淡紅、苔薄白、胖大。

 治療と結果

200245日、エキス剤開始。 614日「葬式の用意をしろ」と夜間騒ぎ、岐阜の兄や警察を呼ぶほど大変だった。黄連解毒湯を追加。712日、本人も妻も「右手・右上肢がよく動くようになりました。はじめて目も真っ白です。汗も減ったし、冷たい水も飲まなくなった」血圧も130/88とよくなっている。右下肢変化なし。2003617日右上肢をまっすぐ挙上できる。処方を釣藤散を追加。

722日妻が言うには、「食べ物の名前を忘れ、同じことを繰り返すし、失禁が続き、飲食がムセ、攻撃的性格である。ただ右足が治りひとりで電車に乗って出かけられる。」そこで黄連解毒湯の増量を考えたが、中医学では脳梗塞後に落ち着かず精神的に暴れ攻撃的になるのは、瘀血のことが多いので、エキス剤を変更。その後調子よく、ひとりで歩行し食事もできる。

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